みなさんこんにちは。堺で不動産売却の仕事をしている TOR(トール)不動産、代表の中村竜大です。
「空家対策特別措置法」の一部改正法が12月13日に施行されましたが、今回はそれに関連したお話です
(ニュースを見てふと思い出しました。改正の中身については別の機会にお話ししたいと思っています)。
◼︎優良物件なのに売れない?
数年前に大阪市内のあるお家の売却相談を受けました。
人気のある場所で、土地坪単価150万円は下らない(当時)、という物件でした。
土地は24坪、建物は築70年を超える2戸一の長屋(隣と繋がっている家)で、通常であれば隣の建物とは切り離し工事を行い、本件建物を解体、更地にすれば4,000万円程度では売れる、という物件です。
しかしある大きな問題がありました。
長屋のもう一軒は空家でボロボロ(本当にボロボロでした!窓は割れてる、そこから樹木が飛び出している、屋根は落ちている…)の状態でしたが、本件建物を解体するには、そのお隣より「建物の切り離し同意」をもらわなければなりません。
でも肝心のお隣さんの「所有者が見つからない」のです。
正確に言うと「所有者が多すぎて、とても全員は見つけられない」という状態でした。
(※切り離し工事に際しては、相手の建物を傷つけたり補修したりしますので、通常は必ず相手方より「建物の切り離し承諾」を得て行います。)
◼︎所有者が多くて同意が取れない
どういうことかと言いますと、、、
役所などで調べた結果(近所からよく苦情が入るらしく、役所でも有名な建物でした)、お隣の元々の所有者はずいぶん前に亡くなられており、相続登記がなされないまま何十年も経過していました。時間の経過とともに相続人が子から子へ数十人に膨れ上がり、とても全員の意見をまとめられる状況ではない、ということが分かりました。
売りたい人もいれば売りたくない人もいたり、そもそも居場所が分からない人もいたり‥
◼︎難しくても売る方法は必ずあります
実は本件の依頼者は、私に相談されるまでにも数件の不動産屋さんに行かれており、数年間どこでも売却が出来なかった、という方でした。
私も最初は「ちょっと厳しいかな」と思いましたが、あれこれ手を尽くした結果、価格は若干下がりましたが何とか売却することができ、売主様には大変喜んでいただけました。
これまで数千件の取引に携わることで得たノウハウがあります。
お家を売りたい方はTOR不動産の中村へ、お気軽にお問い合わせください。
どんな難しい案件でも全力で取り組みます。