「中古一戸建て」か「古家付き土地か」

堺市堺区で家や土地を売る仕事をしているTOR不動産(トール不動産)代表の中村竜大です。

古い一戸建てを販売する際、『戸建』として出すか、はたまた『土地(古家付)』としてやるべきか、少し大袈裟かもしれませんが、これは販売の成否を左右する大事なテーマになり得ます。

綺麗なら『戸建』、ボロなら『土地』

例えば昭和55年(築45年)建築の家の場合。

一般的な感覚では、木造で45年も経っていると『土地(古家付)』だと思います。

過去にほとんど手入れがされておらず、「中も外もボロボロ」という状態でしたら、やはり『土地でいこう』となります。

逆に、同じ昭和55年築でも、ある程度メンテナンスが施されていれば「少し手を入れれば十分住める」「潰す(解体する)には惜しい」と感じることも多々あり、こんな時は『戸建で』と考えます。

あえて『土地』とすることで売れるケースがある

考えるのはそれだけではありません。ポイントとなるのは「リフォーム費用」です。

たとえば、古くても「まあまあ綺麗な家」だったため、『戸建・1500万円』で出したとします。

リフォーム売り全盛の今の時代、お客様の目はとても肥えています。

「まあまあ綺麗」だったとしても、お客様は、水回り設備を中心にやはり古さを感じられます。そして結局は全面リフォームを希望され、1,500万円だったはずの物件価格が、軽く2,000万円を超えてしまい、結局「決まらない」ことになります。

同じ物件を、逆に『土地(古家付)・1,500万円』で出した場合。ネットで写真を見たお客様の中にこう考える人が出てきます。

「この物件は『土地』だけど、家は綺麗そうだしまだまだ住めるのでは...」

そして内覧の結果、やはり「住める」となって契約に至ります。

お客様心理を考える ~期待を裏切らない~

このケースのポイントはお客様の「期待値」です。

『戸建』を見て来られるお客様は、実際より良い状態を想像して来られます(私たち不動産業者が、写真を実際より綺麗に加工することも原因のひとつですが...)。高かった期待が、現地を見て「裏切られる」わけです。

一方『土地』で来られる方はその逆です。「『土地』なんだから家はやはり駄目なのかな…」という低い期待値が、現地で「逆に裏切られ」ます。

ただし、『土地』で出すと、戸建を探しているお客様に見つけてもらいにくい、というデメリットもありますのでそこは注意が必要です。

同じ物件・同じ価格でも、出し方によって、決まったり決まらなかったりということが起こります。大事なポイントになり得ますので、しっかりと検討いただきたいと思います。

TOR不動産では、『戸建』で売り出したものを後で『土地』に変更してみたり、最初から『両方』で同時に売り出してみたり。「工夫」と「柔軟さ」を常に心掛けています。

不動産の売却はまずは無料相談・無料査定から。

堺区のTOR不動産の中村へお気軽にお問い合わせください。

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